カープ女子がキャンプ視察で欠かせない、母性本能をくすぐるもの
日南キャンプ、間近でみたカープの雰囲気。偶然耳にした黒田投手の話とキュンとくる練習、新外国人選手チェック!
母性本能くすぐり系練習(笑)ナンバーワンは……
注目の戸田投手は、菊地原コーチにフォームのクセを指摘されていて、その細かい会話なんかも聞こえてきます。ほかにも會澤翼捕手が新人選手に声出しを指導するシーンや、ブルペンキャッチャーのクレートさんが日系ブラジル人である仲尾次オスカル投手に「アミーゴ! あれ、アミーゴで合ってる?」と聞くと「合ってますよ」と返す、心温まるやり取りなんかも見られました。
こういうシーンを見ると、実際の距離だけでなく、心理的な距離も近づくようで、グッときちゃうんです。
公式戦ではこんなことはありえませんからね!
選手同士がふざけ合っている姿に和み、コーチにしごかれながらキツそうな練習にはげむ姿は母性本能がくすぐられきゅんとしちゃいますが、なかでも「母性本能くすぐり系練習」の極みは投手の守備練習ではないかと思っています(笑)。
当たり前ですが、投手の仕事はバッターに向かって投げること。もちろん守備も大事なのですが、野手たちに比べるとやはり失敗が多く、いつもピッチングで凛々しい姿を見せてくれている選手の不器用な一面、もがいているところはとても微笑ましいです。
とある選手が失敗した際、観客から“あちゃー”という溜め息がもれたのですが、すかさずスタンドに向かって、
「すみませーん!!」
と元気よく返してくれたそのやりとりもキャンプならでは。
ハラハラしたり、上手くできれば感激で、まるで我が子の草野球を観ている母親のような気分です。私は子どももいなければ、結婚すらしてないんですけど、もうずいぶん育てた気分です(笑)。
そしてキャンプ見学で絶対見ておきたいのは新外国人選手の動向です。
公の場で初めて生で見られるのがキャンプですから、その謎の助っ人たちを観察するのがただただ楽しい。
今シーズン、カープはお調子者のロサリオ選手、心優しいぽっちゃり天使のザカースキー投手、職人気質だけど暑さに弱かったシアーホルツ選手、反対にピンピンしていたグスマン選手、先発でもう一度見たかったヒース投手のいずれも思いで深い5選手が退団し、野手ではドラゴンズからルナ、プライディ、投手はジャクソン、ヘーゲンスという計4人が新加入しました。
彼らに注目してみると……まずヘーゲンズ投手のファンサービスの良さにびっくり。練習後に延々とファンへのサインに応じる姿が印象的でした。そしてジャクソン投手は、オフ前日にブーブー鳴く豚のぬいぐるみを持って飲食店をはしごするお茶目なキャラクターを目の当たりにしました(笑)。
なにより、計算できる選手として期待の大きいルナ選手は36歳ながら走塁練習も一生懸命、そしてスマート。「脚」でも期待ができそうです。
今年のカープ、行けそう!
雰囲気の良い日南キャンプを見てそう感じました。
次回は、日南の裏テーマでもある観光についても触れたいと思います!
【関連記事】
・退職願いを出してまでカープ観戦にこだわった人気カープ女子独占寄稿
・お笑い芸人・杉浦双亮、40歳でプロ野球へ。マウンドでの不思議な感覚
・プレイバック2013、カープ石井琢朗コーチ1年目「助けられた」
- 1
- 2